父の失敗に寛容な息子

「お父さんを あんまり責めないであげて」

ネットバンキングの意味がわからなかった、という 父のボケさ加減を息子に話していたら、そんな返事が返ってきました。


感情に流されてしまった父の過去の失敗を振り返ってみると、

お金に関する言葉や知識、お金の管理などを処理する能力が欠落していて 自分ではうまくできない、

それらが父の弱点なのではないかと、それは個性であり仕方がないことだから責められない、と言うのです。


そう言われて私は、改めて息子の寛容さと、その分析に脱帽したのでした(大げさ?)

そういったことを踏まえて、私なりに 銀行員と夫とのやりとりをパンフレットを見ながら想像してみました。



夫 「古い通帳の住所変更と住所近くの支店での新口座開設と、ネットバンキングの手続きをしたい」

係りの人 「承知しました。
       新口座のキャッシュカードはクレジット一体型と通常のキャッシュカード、どちらにしますか?
         クレジットカード一体型にした場合、キャッシング枠をつけることができますが
                               限度額はいくらご希望ですか?」

夫 「何それ?そんなカードは必要ない。」

係りの人 「では通常のキャッシュカードをおつくりします。4桁の暗証番号をこちらにお願いします。」

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係りの人 「手続きはこれで終わりです。
         これからはこのようなパスワードカードを使って、パソコンから振込み等ができます。
         ネットバンキングにしますと通帳はいらなくなりますが、発行しますか?」

夫 「通帳は必要なので発行してほしい。パスワードカードってよくわからないけど。」

係りの人 「パスワードカードはパソコンで振込みをする時に必要になります。
                          1週間から10日でご自宅にお届けします。」

夫 「うちの女房はパソコンからそんなことしないと思うけど・・・ブツブツ・・・」

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帰宅してからの私への報告で、

「パスワードカードはいらない」と断ったよ、
「うちの女房はパソコンから振込みなんかしない」と言ってやった、という言葉を聞いて私はうろたえたけど、


夫が言いたかった本当の意味は

「キャッシングができるクレジット一体型のキャッシュカードはいらないと断った」
「うちの女房はキャッシングなんかしないから」

ということだったんじゃないかと。


「キャッシング」「クレジットカード」「パスワードカード」「ネットバンキング」「振込み」など、

それらの言葉や意味が

頭の中でごちゃごちゃになり区別がつかなくなってしまった、ということだったんじゃないかと想像しました。





ATMの前で途方にくれているおじいちゃんみたいなもんでしょ、と息子は言いました。

お父さんの老後は心配だけど、息子として俺がフォローしてあげるからさ、という力強いことを言ってくれました。


頼んだよ、息子。



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