夢に食われた親子
「そのやりたいジャンルの仕事は諦めたほうがいい」
面接担当の人から その言葉を聞いた息子はどんな思いだっただろう。
息子は この10年、夢を追いかけ やりたいことをやった満足感はあるとは思う。
私は私で 子供がやりたいということをやらせてあげた 親としての満足感はある。
親子それぞれには その満足感だけは残ったけど・・・・
なんか空しいよ。
満足感のために、高い学費の学校に通わせ、
その後の活動にも相当なお金をつぎ込んだ。
そして やっと、
もういいや、充分やった、と 諦めたわけだが、
一つの事を極めるには、10年20年以上かかるけど、
諦めるにも10年20年かかるのだ。
コネで回ってるから諦めたほうがいいだって?
やっぱりか。
私達親子はコネで仕切られてどうにもならない世界で
万が一にも掴めないチャンスのために夢を持たせられ お金をつぎ込まされてきたということだ。
騙されたようなものだ。結局はそういうことだ。
無理して大学に通わせても、
それでも足りなくて、更に専門学校に行かなきゃ就職もできないとは。
なんのための大学か?大学で教えればいいじゃないの。
それだったら大学なんて行かずに最初っから専門でいいじゃないの?
なのに、大学卒じゃなきゃ応募資格もないっていうから世の中おかしいっていうのよ。
学校と会社、結託してるでしょ。
一部の優秀な人を除いて、大学なんて意味が無い。
それよりも、
生きていくために必要な世の中の勉強をして、
ひとりで生きていけるように料理や家事をできるようにして、
学歴不問、経験不問という志のある会社をみつけて、
若いうちから働いて 手に職をつけたほうがいいというものだ。